江の島 Lovers vol.13
FMヨコハマ WE LOVE SHONAN レポーター 水口円さん
私と湘南
土曜日の夜。いつも胸が高鳴ります。明日の海はどんな色なんだろう、風はどんな香りなんだろう、どんな人たちが海で笑顔になっているんだろう。そう想像して一人心を躍らせて眠りにつきます。毎週日曜日湘南からレポートを届けて2か月、私にとっての日曜日はとってもスペシャルなんです。
私が海に感謝していること、その一番は「人との出会い」です。湘南の海に来て、海を介して海を愛する人に出会って心がとても温かくなります。 地元のサーファーやサーフショップのスタッフさん、海岸ではしゃぐ子供たち、そして毎週レポートでお迎えするゲストの方。
ビーチクリーンをしながら浜辺を歩いていると海に遊びに来てる人達に話しかけられたりして仲よくなっちゃって、一緒にビーチクリーンしてくれて。しまいには仕事中なのに長い時間話しこんじゃってディレクターに「もう行くよ~!」なんて言われて。でもそんな出会いが何よりかけがえなくて私の心をあっためてくれるんです。
そんな出会いも湘南の海が私に与えてくれてるんだなって思うんです。
今は仕事以外でもビーチクリーンをよくします。 最近サーフィンを始めたこともあって、海に来たら何かしらは拾って帰ります。 自分の楽しむ場所は自分たちで綺麗にという思いもあるし、私に出会いを与えてくれる海に対しての小さな恩返しという気持ちもあります。
本当に小さいけど!ひとつひとつの物を拾いながら海を見て「ありがとう」って思います。ビーチクリーンって本当に大そうなことじゃない。散歩帰りに足もとの煙草の吸殻ひとつ拾うこと、そういうことが積み重なって大きな変化になっていくと思うし、そうであってほしい。
海に来たら目についたゴミは拾ってください!と声高には叫びません。ただ、足もとの小さな何かに気づける目を持ってほしい。最後の最後にゴミの流れ着く場所は海。そういう気持ちを自然に持てれば海から遠い場所にいても自分の生活の中から多くのことを気づけると思うんです。私がそうだったから。
今ここでこれを捨てたらどうなる?、今これじゃない新しいものは本当に必要?、ここで少し我慢してみようかな、って気づけるようになる。
このお仕事をして自分の意識が変化していると思う。しかも自然に。それがなんだか嬉しいし、私のレポートを通してそんな気持ちの育つ種がリスナーの心に届くといいなって思っています。
未来の子供たちにもそんなことを思います。いつか私が母親になって子供と海を歩くとき、「私が若い頃ここで多くの出会いがあって学んだのよ」って話すときに変わらない海でいてほしい。私が海からもらった出会いが子供たちにも続いていくように、とそう願います。
そしてやってくる夏!また今年も湘南で多くの物語が誕生すると思うとわくわくしますね。部屋にこもってるともったいないって思っちゃうような、今すぐ海に行くぞ!なんて気持ちになっちゃうようなレポート、湘南の潮風に乗せて届けたいですね!
インタビュー2008年