江の島 Lovers vol.29
平塚生まれのキックボクサー 日菜太
たった3分3ラウンドのために
湘南平塚生まれのK-1ファイター日菜太をご存じだろうか!?テレビでも最近目にしている人も多いと思う。 格闘家、K-1ファイター、キックボクサーという単語から想像する男性は、とてつもなく、強そうで、近寄りづらい、怖いというイメージを連想させる。 しかし、日菜太は、違う!私服を着て、街ですれ違ったら、「なかなかジェントルマンな男だ」くらいにしか思わないだろう。実際にお会いしても、低姿勢で、挨拶含め、本当にジェントルマンな男だった。
スーパーヒーローは、「強く」そして「やさしく」あって欲しい。最近、そんなヒーローに会っていなかった気がする。 しかし、日菜太は、何か懐かしささえ感じるまさにスーパーヒーローであった。 朝から、深夜まで日菜太は、とにかく練習をする。それを週に6日とことん自分を追い詰める。 そして、試合は、たった3分3ラウンド。試合も4カ月に1回くらいしかできない。 この3分3ラウンドには、色々な想いが凝縮され、瞬間で勝敗が決まる。怪我・流血も当たり前だ。
「何のために?」「どうして?」そんな気持ちになった読者の皆様、これは、実際に生でリアルに日菜太の試合に足を運び、体感してもらうしかその疑問を解き明かすことはできないと思う。 そこには、忘れているなにか、大事なことがあるかもしれない。 結果をせかされ、急ぎ過ぎる時代の中で、歯をくいしばり、じっくりと我慢強く、日々を積み重ねていく姿に感動するだろう。
「やさしい男」のニックネームは、「湘南の太陽」であるが、私には、道端に生えている、太陽にまっすぐに伸びた「たんぽぽ」のように思えた。とても近くにあるようだけど、あそこまで真っすぐに太陽にむかっている「たんぽぽ」は世界に一つしかない。 湘南生まれの「日菜太」これからも頑張ってほしいと強く思った。
日菜太は、最後に力強く言った。「K-1の世界チャンピオンになる!!」と。そして、こんな事も言っていた。「試合の1週間前くらいになると、家から大磯まで海岸を走るんですけど、海岸は、汚れていてどこかの職員の人達が清掃活動をしているのが、目に入ってきます。いつか、そういう方達が、いなくってもいいような綺麗なゴミがない海になればいいなぁ~」と。
インタビュー2010年
- 平塚生まれのキックボクサー 日菜太
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出身地:神奈川県 平塚市 / 所属:湘南格闘クラブ(Toshin Family)
生年月日:1986年8月26日 / 身長:181㎝ / 体重:73㎏ - 主な獲得タイトル:K-1 WORLD MAX 2010 -70kg Japan Tournament 3位 / 初代R.I.S.E.70kg級王者
- 会いたい人は?:入場曲で、湘南乃風さんの「晴伝説」という曲を使用させてもらっています。湘南乃風に会いたいです。